みみずのブログ

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「ああ、この本買うのミスった」から分析するかって話 その2 読書編

目次

1 導入 なんでこの本買ってしまったのかな…

2 書物を構成している要素

3 なんで本選びを失敗したのか?

 

1 導入 なんでこの本買ってしまったのかな…

この文章は前回の「「ああ、この本買うのミスった」から分析するかって話 その1購入まで編」の続きであり、今回は実際にその本を通読してみて、その本の何が自分とあわなかったのか、を検討する。方法としては、書物を構成する要素に分解して、そのうちの何があわなかったのかを見る。

 

2書物を構成している要素

書物を構成している要素は以下のものがあるだろう。

  • 書物のハード面(大きさ、材質、分量)
物質としての本を構成しているもの。大きくて持ち運びにくいや、紙の手触りが良いなど。
  • 本文のデザイン
段組、図、脚注などの配置・種類について。
内容の構成などをいかに「集中」しなくても理解できるか。
 
  • 語り口、文体

同じ文章でも、どの年齢、性別などをターゲットにしているかで語り口・文体が異なる。乾いた文が好きだとか嫌いだとか。

  • 筆者の立ち位置、前提知識
その文章の内容を理解するための前提知識をどれくらい求められるか?専門用語やその分野での有名人など。あるいは、それに対して筆者はどんな距離感や評価をくだしているか。
  • 論理展開(章・節内あるいは章・節間)
章や節のなかでの論理展開、あるいは章や節同士での論理展開など。
  • 主張、メッセージそのもの
メッセージや主張そのもの。これは自分との相性であり、時期との相性でもある。

 

3 なんで本選びを失敗したのか?

僕が本選びを失敗した原因は、①筆者の立ち位置と②メッセージの2つの要素からだ。
 
①筆者の立ち位置
僕はメールの文章に関する構成や言い回しのハウツー本(応用的な)を求めていた。本の前半でそのようなことが書いてあるイメージだったが、気づけば、最後まで気持ちが大事だという精神論が多く、拍子抜けしてしまった。筆者はメールを手紙の延長上に捉えているようだった。
このような求めている情報が得られないことが僕は本選びを失敗したとかんじるようである。
 
②メッセージ、主張
筆者の主張のポイントに「善意に頼れ」というものがあった。しかし、筆者のあげる具体例などから、それは「善意を利用している」のではないか、と僕はかんじ不快に思ったのである。
これは、例がたまたま悪かったのか、表現方法が誤っていたのか、原因がわからないが僕は作者の「善意を利用している」という意図が透けてみえたので、不快にかんじたのである。
以上のことから、筆者の主張が肌にあわず不快にかんじると本選びは失敗だと思うようだ。