趣味思考 実写ポルノグラフィーが立ち上げる感情、あるいは問い
2017/01/30
「自分が今何について考えているか」に興味があるのでログを書いています。 今回は映像ポルノグラフィー、いわゆるAV(日本のやつ)が立ち上げる感情、あるいは問いについてです。
映像ポルノグラフィには、3つの異なる「側面」があると思いました。
- 性的欲望を満たす装置
- 斬新な表現が行われている作品
- 労働に関する性の問題提起
1.性的欲望を満たす装置
これが本来のポルノグラフィの役割。端的に、エロいな、とかから派生してくる感情や問い。
- どうやってエロさは演出されているのか?
- 誰に対する欲望を代替しているか?
- 男性的な支配欲求…。
- エロゲーとは想像力の根源異なる気がする
2.斬新な表現が行われている作品
他の映像作品(映画、TV)とは求められる要素が違うため、質感がかなり異なる。 低予算で大量に作られるものは独特な表現であるものも多い。
- 下手な演技がそのまま晒されていて、味がある
- 過剰な演出、ジャンルの波及
内容は忘れたが、エロゲーを思わせるようなカメラアングルでテロップが表示され、それぽいBGMが流れているシーンがあるのものを覚えているが非常に味があった。
3. 性の問題提起
ここが漫画・アニメなどのポルノグラフィと大きく異なる点ですが、実際に一人の人間が性的なパフォーマンスをしているという点です。 この点でも様々な感情、あるいは問いを立ち上げます。
- 人間の性が映像というメディアで商品化されるとはどのようなことなのか?
- 本人が望んでいるのかどうか
- もし、性の搾取になっている場合、個人レベルでの解決策はあるのか?
- それとも、この性の商品化をドラスティックに変えずに、人々の良さが保たれるか?
多重化した側面を持つということ
コンテンツが異なる3つの感情や問いを立ち上げるという効果には、興味があって、それを抽象化して、別のメディア・表現方法に応用できるかな、と思った。 - 異なる側面がどのような関係にあるのか? - どういう環境によってそれは立ち上がっているのか? などの分析をすればよい?
今後
欲望の代替、性の問題提起は個別の問題としてもひっかかりが多い。